オニダマジャンキー

友人と旅行に行ったときの話なんですが

妙なことばかり起こったんです。

僕は高速道路を走っていた。

そのときのグループの自分以外が

トイレに行きたいということで

サービスエリアで止まって、車内で待っていた。

すると、いきなりｶﾞﾁｬｯとドアの鍵が閉まった。

手をかざすと鍵の開閉ができるタイプの車だったので

何かの拍子にセンサーが反応したんだ

と思って、何も気にしていなかった。

そのあとは何事も無く予約していた旅館に到着した。

食事と風呂を済ませて、長旅の疲れを癒すために早めに床についた。

全員が寝静まった頃、僕は目が覚めた。

夢見心地の中、物音が聞こえたからだ。

気のせいかと思い、寝ようとした時

窓を叩くような音が聞こえた。

怖くなって、目をかたくつぶった。

すると畳を歩くような音。　近づいてくる。

顔の近くで止まった。

早く眠れ、早く眠れ。　自分に言い聞かせた。

気を失うように眠ってしまった。

朝は何事も無かったかのようだった。

あれはなんだったのだろうか。

イタズラ好きの霊の仕業なのか。それは今でもわからない。