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ある日のことです。
その子供は、仲良し5人組の友達と一緒に公園で遊んでいました。
野球も出来る広い公園で、ブランコや滑り台もあって、
5人組はこの公園がお気に入りでした。
その日は始めにおにごっこをして、次にブランコで高くこぐ競争をして、
もうそろそろ夕暮れも近くなった頃、飽き始めたひとりが
「つぎは『だるまさんがころんだ』やろう」
と言い出しました。
みんなもそれに賛成して、じゃんけんで鬼をきめました。
鬼になった子供は皆に背を向けると、
電信柱にむかって数を数えます。
「いーち、にー、さーんー…」
数え終わって、「すとっぷ！」と叫びながら振り返ると、
ゆっくり数えすぎたのか、みんなは公園の端っこのほうまで逃げていました。
「はじめのいーっぽ！」
遠くのほうで、みんなが一歩を踏み出します。
ジャンプした人もいます。
鬼になった子供は、もういちど電信柱のほうに向って
「だーるまさんがこーろーんだ！」
と唱えて振り向きました。
片足で立っている子、踏み出した格好の子、しゃがんでいる子、
さっきの場所にまだ立っている子、あんまり進んでいない子。
みんな、ぴたっと止まって動かなかったので、
もう一度後ろを向いて唱えます。
「だるまさんが〜…こ〜ろんだ！」
さっきとは反対の足で片足立ちしてる子、かなりの距離を走った子、
変な格好で頑張って止まってる子、丁度無理のない体制で立っている子、
地面に手をついて転びそうになるのをこらえてる子。
誰か動かないかな〜とじっくり待ってみましたが、
みんな動きません。
後ろを向こうとしたそのとき、
何かおかしなことに気がついて、もう一度みんなを見ました。
けれど、何がおかしかったのかよくわかりません。
しかたなく、もう一度後ろを向いて唱えました。
「だ、る、ま、さ、ん、が、ころんだッ！」
振り向くと、今度も動いた人はいませんでした。
右側の二人はブランコの位置を越えたあたりで、
左側の二人は滑り台を通り越した位置で、
真ん中のひとりが、他のみんなよりたくさん前に進んでいて、
後二回くらいでタッチされそうな距離でした。
そこで、さっき何がおかしいと思ったのか、わかりました。
仲良し5人組で『だるまさんがころんだ』をしていて、
自分が鬼になってここにいるのに、
なんでむこうには5人いるのでしょうか。
だれか途中から勝手に混ざってるのかな、と思って
一人ひとりをよく見てみましたが、誰が増えたのかわかりませんでした。
おかしいなぁと思いながら
もう一度後ろを向いて、唱え始めました。
「だるまさんが…」
唱え終わる前に、背中にタッチされた感触があって
びっくりして振り向くと
そこにいたのは
突然、5時のチャイムが鳴り響きました。
あたりはすっかり夕焼けに染まっていて、
一緒に遊んでいたはずのみんなは、どこにもいませんでした。
鬼になっていた子供は、なんだか怖くなってすぐに家に帰りました。
逢魔時（おうまがどき）、昼間から夜に変わるその時間に
『目隠し』や『鬼』などにかかわる遊びをすると
不思議な事が起きる場合があるそうです。
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鬼魂イベントの百物語に挑戦です。
お話って難しい…。
テーマ別タグ というのがあるようなので、せっかくなので
GMローズ賞を狙いに行きたいと思いますｗ
でもイベント期間が丁度発掘終わるんですよね。。。
つるはしと釣竿…！orz
何回も参加できるようなので、MPMさんのウェブマネーもいいなぁ。。。
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