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最近寒い日が続いてるねぇ。
この間なんて雪降ってたもんな。
そんな影響からか、朝は道路が凍ってたりするわけだが
静岡県出身のオレは、この凍ってる道路が怖くて仕方ない。
静岡県の東部は御殿場などの高地を除いてほとんど雪が降らない。
だから凍った道路を歩く事もあまりないわけで、
普通に歩いてるのに滑って転びそうになるこのトラップ道はいつもビクビクもので歩いてる。
そんな中、後ろからオレをすいすい追い抜いていくサラリーマン。
凍った道路なんてありもしないように普通にスタスタと歩いてるが…
雪国出身なのだろうか…
それとも恐れを知らないブレイバーなのか…
とか思ってたら
そのサラリーマン、横断歩道の信号が変わりそうだったもんでちょっと小走りになったんだけど
その瞬間、ズルッ！ばたーん！！！
コンビニの敷地と歩道の間の段差を埋めるようにそこだけ小さく坂になってるわけよ。
そこが凍ってて、そんなところを小走りしたら、そりゃ転ぶわ。
このサラリーマン、恐れを知らないブレイバー…というより、馬鹿だ。
しかも転び方が面白かった。
人間は普通、倒れる時は大抵前に転ぶか後ろに転ぶ。
横に倒されても、バランスを取ろうとする反射行動で、大抵は手やお尻から着地する。
しかし、恐らくこのサラリーマン、転ぶ事など予想だにしてなかったのだろう。
思い切り凍った坂を全体重で踏みしめたものだから、反射行動でバランスを取るより早く
ものすごいスピードで体が真横のまま倒れた。
おまけに
側に積もってた溶け残りの雪の塊に頭を側頭部から ズボッ！！
（しかしよく考えると雪がなかったらこの人大怪我してたかもしれん。ラッキーだな）
顔半分雪に埋もれながらも、何事もなかったかのように立ち上がるサラリーマン。
いや、正しくは立ち上がろうとしたサラリーマン。
立ち上がろうと手をついて、足を踏ん張った瞬間また ズルッ！！
そのまま歩道の端っこへ ツルツルツル〜
さすがに今までCoolを装ってたサラリーマンも、この二段構えには
「おうっ おうっ」
とアシカのような声を出して驚いていた。
それが余計に面白くて思わず吹いた。
ビショぬれスーツに頭半分雪だらけ（しかも溶け残りだから汚い）のサラリーマンを
横目に眺めながら、この時期の道路はやはり気をつけて歩かなければならないな、と
改めて思う負け犬であった。
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