オレが二十歳くらいの頃だろうか。
とある会社でカスタマーサポートの仕事をしていたんだけど、
その会社っていうのが、メールサポートや電話窓口などのカスタマーサポートサービスを
外注で引き受ける会社だったのね。
それで、半年くらい某Y!っていう会社のメールサポートをやってて
「モデムが来ないんですけど!もう半年待ってるんですけど!」とか言うメールに
無常にもテンプレで返すっていう悪魔のような仕事をしてたわけですよ。
で、そこの上司の方と話をした時に、ゲームが好きだっていう話をしたら、
部署を移動してみないかって話を持ちかけられたんだけど、
そこの部署っていうのが、某ナ○○っていう会社の電話窓口。
そこはまず、暇な時はすごい暇。全然電話鳴らないの。
で、ゲームの会社の電話窓口だから、ゲームの仕様を知る必要があるから
っつって、ゲームやってもいいって事になってたの。もちろん○ム○のゲームしかないけど。
そこで鉄○大会とかやっちゃうわけですよ。業務時間中に。わざわざトーナメント表まで作って。
ちなみにオレ優勝したけど。
で、たまに来る電話がまた半分くらい頭おかしいヤツら。
オバサン「ちょっと!あんたんとこのCD不良品よ!?」
オレ「どういった症状でしょうか?」
オバサン「ゲーム機に入れても読み込まないのよ!」
オレ「CDの裏面に傷などはついていませんか?」
オバサン「ついてるわよ!いっぱい!」
オレ「( ゚Д゚)…おそらくそのせいかと思いますが、その傷はいつからついてました?」
オバサン「最初はなかったけど、しばらくしたらついたわ!なんなのこれ!」
オレ「どういった保管方法でしたか教えて頂けますか?」
オバサン「保管?別に、普通に床に置いてあったけど」
オレ「ケースに入れて?」
オバサン「ケースなんて捨てたわ」
オレ「(捨てるか普通www)…CDは大変傷つきやすい物になっておりまして…」
オバサン「ハァ!?どうしてそんな傷がつきやすい物を売るのよ!不良品だわ!」
オレ「………」
こんな客もいた
男「もしも〜し」
オレ「はい、ご用件は?」
男「いや、暇だからかけてみたwwwっうぇww」
オレ「…当窓口はカスタマーサポート専用の窓g」
男「あーじゃあさぁぁ ○拳の三島○八の操作について聞きたいんですけどぉ」
オレ「…はい」
男「技の出し方全部教えて下さい。全部」
オレ「………(いくつあると思ってるんだ)」
そしてキモオタ。
キモオタ「永瀬麗子の3サイズ教えて下さい…ハァハァ」
※永瀬麗子:リッ○レーサーのレースクイーン。もちろん、実在しない。
オレ「は、はぁ…少々お待ち下さい」
攻略本を探すオレ なんと、3サイズが載ってた。
オレ「えー…上から85・58・86です…(オレ何やってんだろ)」
キモオタ「あ、そうですか、あと、出生時間を教えて下さい」
オレ「しゅっ…!?いや、そういった設定は公開されておりませんね…」
キモオタ「そうですか…」
オレ「はい…(出生時間て…それ知ってどうする気だ)」
キモオタ「あのぉオホホッ、あのですねぇぇえ」
オレ「(イラッ)」
キモオタ「ゼ○サーガのモモちゃん、いるじゃないですか、モモちゃん」
※モモ:ゼノ○ーガに出てくるオタ狙いすぎな幼女キャラ。
オレ「はい」
キモオタ「あの娘、すごくいいですよね、すごくいい、うん、最高ですよ」
オレ「ありがとうございます」
キモオタ「うん、それで、モモちゃんって、必殺技で○△□×っていうのがあるじゃないですか、あれもすごくかわいいですよね演出が、すごく愛を感じるっていうか、モモちゃん最高ですよね、あんな妹がいたら、っていうか、その必殺技なんですけど、威力がいまひとつなのが非常に残念ですよね、ほら僕って、モモちゃん好きじゃないですか、だからメインで使ってるんですけど、あの技が弱いせいで結構ボスとかで苦労するんでsああああでもモモちゃんはかわいいから、他のキャラががんばってフォローするからいいんですけどね!?でもやっぱりもう少し(以下略)」
オレ「………」
※その後一人で30分以上喋るキモオタ
とかね、色んなお客様がいたわけですが
えええ〜 と思ったのは客だけじゃない。
例えばこうゆう問い合わせに対して…
客「CDに傷もついてないんですが、読み込まないんですよ、買った最初から」
オレ「他のソフトは動きますか?」
客「他は動くんですが、これだけ動かないです」
他のゲームは動くのにそれだけ、となると、恐らくソフトの不良って事になる。
その部署のルール(というか、ナ○コ本社からの指示だけど)そういった場合は
「検品するので送ってください」と案内する。
ちなみに送ってもらった物は特に検品するわけでもなく新品と交換され送り返される。
まぁこれで起動するようになれば客も文句を言わんし、これはどうでもいいが
そうやって新品に交換したのに動かない場合がある。
その場合は本体のせいだ。当時はPS2だったわけだが
○ノサーガが出るまでは、そんな案件はほとんどなかったが、
あのゲームが出てからやたらと「起動しない」という問い合わせが来るようになった。
ソフトを検査しても傷もないし、不良品でもない。
会社のPS2では動く。
で、本社の人がSCEに問い合わせたら
「あ〜古い本体だとゼノサー○みたいな大容量読み込むゲームは無理だねwwww
だってレンズ古いからwwww無理www認識しないよwwっうぇwwww」
「PS2ってこっそり何回もアップデートしてて、初版と最新版じゃスペック全然違うしwww
でもそれはユーザーには秘密ねwwwバレたら交換させられるしwwwwwwムリスwwwww」
「読み込まないって言ってきたら、ソニーに修理を頼めって案内しといてwwww
こっちで修理って名目で、こっそりレンズ新しいのに交換しとくしwwwwテラ策士wwwうぇww」
と言われたらしい。
えええ〜〜
それどうなんSCEさん
機能改善していくのは結構だがねぇ〜
アフターケアなしってのはどうかと思うわぁ〜
何よりムカつくのが、そうやって新型PS2じゃないと起動しないって噂が広がった後、
「お前らは初期型持ってるユーザーを見捨てるつもりで販売したのか」みたいな文句が
来るようになった事。
SCEのせいでとんだとばっちり。
それからというもの、ソニーはいまいち信用ならん会社という印象が…
そんなこんなでギョーカイの裏話?みたいなのも聞けて、なかなか楽しかった仕事。
昨日のXbox360の記事で思い出した話でしたとさ。
締めが思いつかなかった。マル。
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