「韓国エンタメ情報」 - エムゲームブログ

詳細/おすすめ(10022/0) | ソーシャルブックマーク(0) 2007/10/17 20：17

まるで極と極の事例を見るようだ。

ペ・ヨンジュンのドラマ1話の出演料が2億ウォン台だと明らかにされた中、1回の制作費3500万ウォンの地上波ドラマが登場し、関心が集まっている。

KBS1で10月21日から放送される『山越え南村には』（脚本：ユ・ユンギョン/演出：シン・チャンソク）がそれだ。有名タレントが出演しない農村ドラマだというが、1話当たりの出演料が“億”というこのごろ、珍しく安い制作費だ。

ドラマの制作費が安いというKBSでも3500万ウォンは超節約型予算だ。1話もののドラマの制作費も6800万ウォン台。7000万ウォンから1億ウォン台であるミニシリーズの制作費の半分にも及ばない金額だ。人件費と物価上昇率を勘案すればむしろ減らされた結果だ。

実は最近まで『山越え南村には』はKBS内部で起こった農村ドラマ廃止論に押され、制作自体が不透明だった。低い視聴率とネタがついたのがその理由だ。しかし受信料引き上げをめぐり世論を察しなければならないKBSは農村ドラマ制作を決め「新しい農村ドラマを作る」と明らかにした。

放送局のこのような決定にため息をつくのはドラマ制作陣。一言で士気の低下の雰囲気が広まる。俳優たちの出演料をいくら減らすとしても1000万ウォンというお金ですべての進行費にあてなければならないからだ。ある関係者は「さわやかな野外の風景も撮影し、人気俳優も起用したいところだが、制作条件がこれを許さない。お金を惜しむために野外撮影は2回分をまとめて1回で撮影しなければならない。セット場で撮影する農村シチュエーション・コメディーになるのではないかという暗い雰囲気が今から広がっている」と憂慮する。

また別の関係者も「制作費が非常に安く、広告収入があるKBS2TVにチャンネルを移転する方法も考えたが、広告が付かないだろうという結論が出た。プロデューサー月給から出して制作費に加えようという意見まで出るほどだ。企画意図と情熱を後押しする最小限の予算が必要だ。田植え、秋の収穫の場面のない農村ドラマが何の農村ドラマか」と問い返した。

『山越え南村には』は代々伝わる由緒ある家に嫁いだ新世代の嫁と姑の葛藤、韓国の農村に嫁いだベトナム人妻の話などを含め、国籍の違う親から生まれた2世の哀歓など変化を経験する農村の姿を温かな目線で描く予定だ。

この記事のURL / カテゴリ / コメント(1) / おすすめ / 通報