動かなくても体力が消耗していく環境、ここボルネオ・・・・
毎日毎日、猿とはしゃぎ回っている・・・・
コーラなんて物で、俺の疲労なんて癒されやしねぇ・・・
ワイン片手に一匹ずつ心をこめて、しとめていく・・
ワインにアルコールが含まれてるなんて、ここで遊んでりゃぁ、そんなこと忘れちまうくらいに
消耗が激しい・・・・
一見俺の命を今にも消し去りたい、衝動に襲われているような猿共の顔・・・・
来る日も来る日も、同じ顔を見ていると、そんな顔にも少しずつ変化があることに気づく。
いかにも、獰猛な表情の中に、何かを守ろうとしている奴、
何百、何千と相手にしていると、そんな奴が何匹か混じってくる。
今日もそんな、奴が紛れ込んでやがった。
いつも通り、どてっぱらに俺の愛情こもったロケット弾をぶち込んで、寝かせてやると、
横たわったそいつの傍らに、落ちた物がある。
世の中には、銃の改造なんてレベルじゃ括れない、モンが存在するようだ・・・
何でも、銃自体が高等なレベルに変わっちまう、っていう代物らしい・・・
もちろん、確実に出来るわ訳じゃないらしいが、そこはUG屋の親父のサジ加減か・・・
何で猿共がこんな高等な物、持ってるかなんて知ったこっちゃねえが、
これを守ろうと、俺に飛び掛ってきた猿の気持ちは汲んでやらねえとな・・・・・・
荒んでいる俺には人間に対して情なんて持ち合わせていねえが、
ただこの物体を守るために、俺に飛び掛ってきたこの猿の本能には
アナログなレベルで情が反応した・・・・
〜つづくかも〜
|