第1回目はゲームの構造について書いてみたいと思います。
ゲーム( game )という単語を強制的に日本語に訳せば【遊戯】でしょうか?
PCも含むゲーム機というカテゴリで言えば ゲームは I/Oそのものです。
決して「遊戯」などという生易しいものではないようです。
ここではゲームを2種類に分類して考察してみます。
その分類とは以下の2つです
まず対人型ゲームについて考えてみます。
抽象化するため、プレイヤーをAとBの2人と仮定します。
@ Aはシステムに対し何らかの操作をする
A Aの操作結果がBに伝達される
B BはAの操作に対してその反応をシステムに返す
C Bの操作結果がAに伝達される
D AはBの操作に対してその反応をシステムに返す
E Aへ戻り繰り返す
このようなフローが考えられます。
このようなシステムの場合、システム側ではプレイヤーAとBに対し処理結果は伝達するものの、
その主な処理はプレイヤーに対するアシストだけなのです。
たとえば4人マージャンであれば、配牌、点数計算、結果表示 などがおもな処理となります。
勝利判定も行いますが、勝負そのものにはシステムは関知しません。
プレイヤーとシステムの関係のみに注目すれば
プレイヤー操作(Input)に対し、表現方法のみを変えて表示(Output)しているだけなのです。
一方相手方プレイヤーに対しても表現方法のみを変えて表示(Output)しているだけなのです。
これは単純に I/O のみのシステムであると言えます。
では対システム型ゲームについて考えてみます。
抽象化するため、プレイヤーを1人に限定します。
対システム型ではシステムvsプレイヤーという構造が成り立ちます。
プレイヤーの操作(Input)に対して、検証と処理を行いプレイヤーに返します。
その結果に対してプレイヤーは次の操作を考えます。
与えた操作に対して加工が行われ、帰ってくる情報に対しプレイヤーが操作を行います。
与えた情報が加工される事だけが対人型とは異なりますが、
データフローは対人型とまったく同じです。
つまり、対人型であろうと対システム型であろうと I/O のみのシステムである事が判ります。
これはゲームの構造は非常にシンプルであり、I/O が基本であるという事です。
また、コンシューマーゲームであれ、ネットゲームであれ、基本構造は皆同じであると言えます。
これからゲームを作ろうと思っている方々へ:
どんなゲームも基本構造は同じです。
それは どんなチープなゲームであろうとデラックスなゲームであろうと変わりません。
付加する条件やデータなどの差が見た目を変えているにすぎません。
しかもこの構造から逸脱したゲームはありえないのです。
基本中の基本という意味で納得頂けましたでしょうか。
次回はネトゲとオフゲの違いを考察してみたいと思います。
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