ルルとララを迎えて、船へ帰る道中・・・
(ドーーーーン・・・)
ウルフ:「ん?今の音は・・・?」
シグマ:「・・どうしたのですか?」
ウルフ:「・・いや、なんでもない・・(空耳か・・・)」
「ん・・?デルからの通信だ・・・」
デルタ:(ピピッ!)<クロウ、聞こえる?>
「あぁ、聞こえるよ」
デルタ<実はね・・・>
デルタは、みんながいない時に起きたことを話した。
「解った、こっちも話したいことがあるから、船で話そう」
デルタ:<解ったわ>(ピピッ!)
通信が切れる。
その時・・・
ルル:「あ!誰かそこで倒れてるみたい!!」
ララ:「女の子が倒れているのです!!」
近づいてみる・・それは傷ついたサラであった・・・
「サラ!!いったい何があった!!」
ウルフ:「もしやさっきの音・・・」
シグマ:「ワタシに任せてください!!」 〜エナジー〜
サラ:「んっ・・ここは・・・ハッ!!みんなは?!私は宇宙船から落ちて!!」
「ここで倒れていたのはサラだけだったよ」
サラ:「クロウさん?!」
サラは、起きたことを全て話した・・・。
「なるほど・・それなら、一緒に来るか?」
サラ:「えっ・・いいの?」
ウルフ:「仲間を見つけるまで・・でいいならな」
「まぁ、そんな所だな」
サラ:「・・・」
サラの目が潤みだす・・・
サラ:「・・ありがと・・・」
「何も泣かなくてもいいだろ?」(可愛いなおい・・・)
サラ:「・・グスッ・・うん・・・」
船に到着・・・。
「・・早速だけど、重要な話がある・・・」
クロウはみんなを呼び集め、会議を始めた・・・
「俺は、ここで戦力を一部残そうと思っているんだ」
ウルフ:「・・なるほど・・残党退治という所か・・・」
「あぁ・・その為にはエデンをよく知る人物が必要なんだ・・・」
ロイ:「・・俺か・・もしくは獣人族の彼らだな・・・」
エール:「・・・」
エールは、その時何かを悟った・・・
「残党は、近接武器でも勝てるが・・本拠地ではどうなるかがわからない・・・」
ロイ:「・・地上へは俺が残る以外、無さそうだな・・・」
「・・頼めるか・・・?」
ロイ:「引き受けよう・・少し心残りはあるが・・・」
エール:「・・っ!!」「・・ほな、ウチも残るわ」
最初から・・エールが決めていた事だった・・・
「またどうして・・・」
エール:「ウチは仮にも非戦闘員なんやで?」「・・それに、クロウは夫婦を引き離すつもりなん?」
エールは、いつもの優しい笑顔でそういった・・・
エール:「サラちゃんのことならウチらに任して、その代わり、絶対に帰ってくるんやで♪」
「だけど、姉さん・・・」
エール:「男やろ!!しゃんとせんかい!!」「ウチはそんな弟を持った覚えはないで!!」
「・・・!!」
エール:「ウチの知ってるクロウは、どんなときでも前向きな子なんや・・・」
エールは、血の繋がったクロウの姉である・・・
生まれた時からクロウは施設に移されたため、名前が違っていた・・・
「・・解ったよ・・姉さん・・・」「・・絶対に帰ってくる、その時は・・・」
エール:「言わんといて・・・」
エールはクロウの口に指を当て・・こう言った・・・
エール:「・・帰ってきてからのお楽しみやで♪」
続く・・・?
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