Wikiで表を作る場合、
|項目1|項目2|項目3| |データ1|データ2|データ3|
なんて感じに書くわけですけど、文字数によって行の幅が変化するので、わかりにくいんですよね^^;
簡単なものなら、編集ページのプレビュー見ながら書けるけど、複雑なものだとセルが足りなかったり、並びが変になったりと・・・
そんなときに役立つんですが、表計算ソフトのCSV出力機能を使ってWikiの表を書いちゃう方法があります。 ところがこの方法、かの「Excel」では標準機能では出来なくて、マクロを使わないとダメらしい・・・
わたしはアンチMS-Office派なので、MS-Officeの代わりに OpenOffice.org を使ってるんですけど、こちらはちゃんと標準で使えるんですよねぇ・・・
と言うことで、今回は OpenOffice.org の表計算ソフト「calc」を使って、Wikiの表を作る方法をご紹介します。
例題として、
こんな表を作ってみたいと思います。 この程度なら、そのままテキストで書いちゃっても苦じゃないんですけど、例題と言うことで^^
さて、calcでデータを入力すると次のようになります。
1行目の「CENTER:〜」はセルの書式設定行なので気にしないでください^^;
見た感じ普通の表ですが、2列目から書いていますね。 これは後ほど説明しますが、1列目にこの空白列がないと後々面倒なことが起きますので、必ず1列目は空けておきます。
あとは普通にデータを入力するだけですが、Wiki文法の太文字指定である2重シングルクォート(ダブルクォートじゃないですよw)が、calcの仕様により先頭のシングルクォートが削除されてしまいます。
これは他の表計算ソフトでも同じなんですが、セル先頭にあるシングルクォートは「そのままセル内を表示」と言う意味になり、日付や数式等を計算せず、そのまま表示するための記号になっています。 ですので、2重でシングルクォートを書くために、セルの書式設定でデータの型(分類)を「テキスト」に設定しておきます。
さて入力が出来たら、いよいよWikiの表として出力します。
[ファイル]→[名前を付けて保存]を選択し、ファイルの種類を「テキストCSV(*.csv)」に変更、ダイアログの一番下に表示される「フィルタ設定を編集する」にチェックを入れ、保存ボタンを押します。
するとフィルタ設定のダイアログが出るので、「フィールドの区切り記号」をパイプ"|"([SHift]+[¥])に、「テキストの区切り記号」を削除して空欄にし、OKボタンを押します。
そうして出力されたファイルをメモ帳等で開いてみると・・・
ご覧の通り、Wikiの表として出力することが出来ましたね^^
ここでさっきの1列目を空ける意味の種明かしを。 区切り文字を入れるためには、前後にセルが無いといけないので、1列目から書いてしまうと、先頭のパイプが出力されず、表として機能しなくなってしまうわけです。
ここまでを見て、「普通にテキストで書いた方が早いんじゃ?」って思った方もいるかもしれませんが、では次のような表の場合はどうでしょう?
縦や横にセルの結合が入ったこの表をテキストで書いてみると・・・
こうなります。 (セル内の不等号">"は右のセルに連結、チルダ"~"は上のセルに連結を意味しています。)
どうでしょう?一目では、どれがどのデータか良くわかりませんね?
ではこれをcalcで入力するとどうでしょう?
項目名とデータが同じ位置に並ぶので、どのデータかすぐに分かりますね^^
こんな感じで、複雑だったり、何十行もあるような表を作る場合は、表計算ソフトを使った方が楽にできます。
また、表計算ソフトですから、入力するデータを自動で計算させたり、別のワークシートに入力用のシートを作っておいて、セルの内容をWiki文法で書いたシートに反映させるようにしておけば、「ワークシートのWiki出力」なんてことも出来るので、いろいろと活用できますよ。
Excelの場合は、ネットで「Excel CSV 区切り文字」等で検索すると、情報が出てきますので、そちらを確認してみてください。OpenOffice.org のように簡単にはいかないみたいだけどね^^;
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