妹が自分で作ったチョコを自分で食べていたところを目撃して、小生、ようやく今日がバレンタインデーであったことに気づく
「バレンタインデーはお菓子メーカーが利益を上げるために作った日なんだぜ!騙されちゃいけない!」
という言葉をよく耳にする
しかし、小生はこの手の言葉を聞くと悲しくなる・・・
なぜならこういう言葉を吐く人に限ってチョコの収穫数が0だったりするからだ
その内の一人に小生も含まれているということは秘密だぜ!(^_-)-☆
思いかえってみると、小生はことごとくバレンタインデーに縁がない
なぜなら小生は初々しい高校生活を男子校で過ごしたからだ
男子校といえば、そこはもう世紀末である
多くの猛者たちと戦って、戦って、戦い抜いた者だけが卒業に至ることができる世界である
それはそうと、バレンタインデーの日に他校の女学生からもらったチョコを教室で自慢していた色男が一人いたのだが、直後にやたら強そうな巨漢たちにポカスカにされて、次の日から行方不明になった
小生のぼやきはまだ終わらない
時をさらに戻してみる
小生が中学三年の頃
小生、中学校生活はまだなんとか共学で過ごしていた
よって、いくら小生といえど、それなりの数の義理チョコをいただいていたわけである
しかし、その年は小生が密かに惚れていたK子ちゃんからチョコをもらった
小生の精神は一気に有頂天である
しかし、そんな小生とは裏腹、K子ちゃんは小生に思いもよらぬ要求をした
K「ソウセキはY君と仲が良いよね?このチョコをY君に渡してきてくれない?」
その言葉を聞いた途端、小生の精神は有頂天からうっかり足を滑らせ、地を抜け地底まで落ちた
Y君というのは当時小生と非常に仲の良かった無二の友人である
よりにもよってY君である
しかし小生はその場でチョコを捨て置くほど、大人げなくはなかった
K子ちゃんの魅力的な上目づかいに応え、小生、難なく合点承知!
Y君はとても申し訳なさそうに小生を窺いながらチョコを受け取った
これが俗に言うブラックトライアングルというやつである
その日を境にY君ともK子ちゃんとも気まずい関係になったことは言うまでもない
後日、駅前の商店街でY君とK子ちゃんが仲良く手をつないで歩いているのを目撃した
この二人には小生の分まで長生きしてほしいと願うばかりである
書けば書くほど、小生にとってバレンタインデーというのが厄日以外のなんでもないことが気づく
しかし小生は悔やまない
今年も収穫は0だったけど、やはり来年こそはと思うのである
エイプリルフール編に続く・・・
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